総合診療科の充実

我が国の医療は全国共通の診療報酬制度に基づき、かかりつけ医による診察が行われ、特別な治療や手術などが必要な場合、かかりつけ医からの紹介状により、大学病院などの大規模病院にて受診するという原則的なスタイルが確立されています。
ただし、規模に関わらず初診で受診することも可能なので、比較的規模の大きい総合病院の混雑に繋がっているという現状です。

こうした現状と、医師不足を補うために注目されている総合診療科は、専門化した日本の医療を特定の疾病に限定せず、適切な診療を受けるための道案内を担います。
総合診療科は、創設され30年余り経っていますが、以前、医師国家資格取得のために行われる教育が、専門的に細分化されていました。
欧米では専門研修が行われており、特にアメリカは自由診療の国だったので、家庭医療の分野が重視されています。
日本も今は2年間の初期臨床研修が導入され、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を習得することが法律で制定され、大学病院に限らず地域の診療所においても期待される分野となっています。

地方の医師不足は深刻です。
医師が不足すると、他の医師ひとりへの負担は多大なものとなります。
超高齢社会の到来で地域の患者数も増加し、医師の労働条件の悪循環を起こし、勤務医から開業医への転身する医師が増え、地域医療の崩壊に繋がっています。
この総合診療科が一般的に普及することは、循環型の医療体制が整うことで地域医療への貢献に繋がるのです。